電王戦(デンオウセン)の棋譜 将棋で人工知能がまさかの反則負け!?

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プロの将棋の世界には、
7つのタイトルマッチがあります。

名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、
竜王戦、王将戦、棋正戦

タイトルによって持ち時間が異なったり、
賞金が異なったりと、微妙にルールが異なります。

これらとは一線を画するのが電王戦です。


1.電王戦(デンオウセン)とは?

プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる対戦のこと。
人間と、いわゆる人工知能(AI)との対戦です。

第1回電王戦では、(故)米長邦雄永世棋聖と
第21回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフト
「ボンクラーズ」が対局。

第2・3回電王戦では選抜された5人のプロ棋士と、
世界コンピュータ将棋選手権の
成績上位5チームによる団体戦が行われました。


2.電王戦/将棋の5反則について

将棋では、反則によって
決着がつく場合もあります。

これらは電王戦でも同様のルールです。

反則を行なった側は、
ただちに投了しなければなりません。

反則の種類のうち、
初心者の実戦に出てきそうなものには、
「二歩」
「打ち歩詰め」
「王手放置」
「動けないところに駒を進める」
「二手指し」

などがあります。

二歩
同じ筋に歩がある時に、
もう一枚歩を打つことはできません。

下の図の左側のように同じ筋に歩が二枚ある状態を
「二歩(にふ)」といいます。

なお、下の図の右側のように、
歩が成った「と」と同じ筋に
歩を打つのは二歩ではありません。

電王戦 棋譜 二歩

打ち歩詰め
持ち駒の歩を打って
相手の玉を詰ませるのは反則です。

一例を挙げますと、
下の図の×印の所に歩を打つような場合です。

なお、歩を打って王手をかけること自体は
反則ではありません。

例えば、下の図の中央部の○の部分に歩を打つのは
反則にはなりません。

また、盤上の歩を動かして詰ませるのは
「突き歩詰め」といい、これも反則にはなりません。

したがって、下の図の右側の△の部分に
歩を進めるのは反則にはなりません。

電王戦 棋譜 打ち歩詰め

王手放置
王手をかけられたら、玉が逃げるなど、
必ず王手を防ぐ手を指さなければなりません。

王手がかかっているのに
違う手を指すのは反則です。

左下の図は1五の角による王手に気づかず、
歩を突いてしまった局面です。

また、右下の図は王手放置の一種で、
今、先手の角と後手の玉の間にある桂を
後手が動かしてしまいました。

「自ら王手をかけた」ともいえる状態で、これも反則です。

電王戦 棋譜 王手放置
動けないところに駒を進める
駒が動けないところに行ってしまった場合、
反則になります。

下の図の左側は、
一路ずれたところに角を動かしてしまいました。

また、下の図の右側のように、
成る事のできない駒が成る、というのも反則です。

電王戦 棋譜 動けない

二手指し
相手の手番なのに自分の駒を動かすことです。
これも反則です。

まれに、後手になったのに先に指してしまう事があります。
これも二手指しの一種になります。

他にも
「行き所のないところに駒を打つ」
「連続王手の千日手」
などの反則もございますが、
初心者の実戦ではほとんど起こらないでしょう。

 

3.電王戦の棋譜 人工知能が反則負け??

プロ棋士とコンピューターソフトによる
5対5の対抗戦「将棋電王戦FINAL」の第2局が
21日、高知市の高知城で行われました。

結果はなんとコンピュータソフト(人工知能)の
「Selene(セレネ)」が89手で反則負けし、
永瀬拓矢 六段(22)の勝利となってのです。

これでプロ側の2連勝。
第3局は28日、北海道函館市の五稜郭で行われます。

ハプニングが起きたのは終盤戦の88手目。

永瀬六段は、成れる角をあえて成らずに
△2七角不成という奇手で王手しました。

ソフトは「成らず」に対応していないバグ(欠陥)があり、
この手を認識できず、王手放置の反則となりました。

成らずはルール上は問題のない手で、
永瀬六段は事前の練習でソフトの欠陥を承知していたそうです。

ただ、立会人の三浦弘行九段は
「局面自体も永瀬六段の勝ち」と解説しています。



4.まとめ

いかがでしたか?

対人戦とは違った魅力のある電王戦。

これだけITが発達してくると、
ミスをしないコンピュータ、人工知能側が圧倒的に
有利な気もしますよね。

でも、人間ならではの機転や応用などにより、
将棋の世界でも、まだまだ人工知能には負けられない!
そんな気迫も感じる事件でした。

IMBのワトソンのように、
人工知能が社会進出するのは、
もはや避けて通れないでしょう。

とはいえ、人工知能が全てを取って代わることも
あり得ないとは思います。

これからは作業的なタスクは人工知能にお任せし、
人間は最終チェックや創造的なタスクにより注力していく、
そんな役割分担が求められていくのではないでしょうか?

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